●立岩:(妙義荒船佐久高原国定公園)
特徴のある岩峰の多い西上州にあって、とりわけ「立岩」は印象に残る山である。 麓の集落から段々畑が続き、その上に岩壁が連なる岩山がある。
紅葉シーズンは、針葉樹の緑・落葉樹の紅・岩壁の白と山肌のコントラストが見事である。
山の歴史:
西方山腹にある威怒牟畿(いぬむき)不動は1750年頃に建てられ、「立岩」は近隣の人々の信仰・修験の対象であったようだ。 大正時代までは参詣者も多かったが、現在では麓の下星尾集落にある「吉祥寺」に本尊が安置され、訪れる人はめっきり少なくなった。
特徴:
この周辺は、「本宿火山性陥没地」と呼ばれ、地質学的には第三紀後期中新世(2,330〜520万年前)の火山活動跡といわれている。 近くには、航空母艦のような溶岩台地が特徴の「荒船山」がある。
長い歳月の風雨により浸食され現在の山容が出来上がったのである。
気象条件:
内陸性気候の特徴である、寒暖の差が激しい。比較的低山であり、関東平野とほぼ同じ気候である。 夏季の猛暑と夕立には覚悟が必要である。
冬季の降雪は少ない。西上州は比較的に低山が多く、晴天率も高い。冬山登山向きではあるが、内陸に位置するため、冷え込みは厳しい。
春、関東平野と同様、3−4月に降雪が見られる。冬眠から目覚めたマムシには注意が必要。
梅雨期前後は雷雨が多く、落雷に注意。沢筋には山ヒルが生息。
初雪は11月下旬以降。秋が最も降水量が多い。奇岩に映える紅葉は11月上旬が最盛期。
艫岩の大岩壁 (1998.11.14)
下山後の楽しみ方:
下山口から旧国道254号線を佐久方面に行くと、町営「荒船温泉」があり、入浴・休憩・食事が楽しめる。(休日の翌日が休館日)
経塚山頂1,422m(1998.11.14)
下山コース(相沢コース)
@艫岩→(徒歩15分)→小屋場方面との分岐
A分岐→(徒歩60分)→相沢集落
B相沢→(徒歩30分)→三ツ瀬バス停
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経塚山への分岐(やぶ道)1998.11.14
笹ヤブ(1998.11.14)
荒船山頂(1998.11.14)
艫岩:見晴らし (2000.7)
●立岩−荒船山コース:(岩場・鎖場あり!)
(羽沢−立岩−経塚山-荒船山-相沢)
(不明瞭カ所あり、要ルートファインディング)
@下仁田駅→(バス32分)→羽根沢
A羽根沢→(徒歩60:分)→線ヶ滝
B線ヶ滝→(徒歩10分)→車道終点
C車道終点→(徒歩10分)→南登山口
D南登山口→(徒歩30分)→大岩
E大岩→(徒歩30分)→ガレ場下
Fガレ場下→(難路:30分)→稜線鞍部
G稜線鞍部→(難路:20分)→西立岩(最高点)
H西立岩→(徒歩30分)→不動への分岐
浅間山:艫岩から (1998.11.14)
I分岐→(ヤブ:10分)→岩場(左を巻く)
J岩場→(徒歩30分)→稜線分岐(左へ)
K稜線分岐→(徒歩40分)→経塚山
L経塚山→(徒歩60分)→艫岩
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