●妙義山:(妙義荒船佐久高原国定公園)
奇岩と奇石の岩峰群がすばらしい、妙義山は、九州の「耶馬溪」、四国の「寒霞渓」と並ぶ日本三奇勝の一つに選ばれてる。 赤城・榛名とならび、群馬・上毛三山にも数えられる秀峰。
桜・新緑・紅葉シーズンには、関東ふれあいの道でもある「中間道:石門巡り」はハイカーで賑わいを見せる。
山の歴史:
白雲山・金洞山・金鶏山の三山を表妙義、中木川を境に北部を裏妙義と呼ばれている。 本来、「妙義山」の名称は前者の表妙義を差していたが、裏・表を含めた山域名でも使われている。
白雲山の山麓にある「妙義神社」の創建は西暦537年、1500年前は「波己曽山」と呼ばれていたようだ。
特徴:
妙義山:那須火山帯浅間火山群に属する火山。しかしながら噴火の記録はないようである。 凝灰質角礫岩から形成されているため、浸食崩壊が激しく危険カ所が多い。決して侮ってはいけない。
往年修験道の山として栄えただけあり、クサリ場・断崖が随所にある。 大のぞき・鷹戻り周辺では過去に墜落事故がたくさん起きている。 必ず、経験者との入山を! 引き返す勇気を持って!!
気象条件:
内陸性気候の特徴である、寒暖の差が激しい。比較的低山であり、関東平野とほぼ同じ気候である。 夏季の猛暑と夕立には覚悟が必要である。
冬季の降雪は少ない。西上州は比較的に低山が多く、晴天率も高い。冬山登山向きではあるが、内陸に位置するため、冷え込みは厳しい。
春、関東平野と同様、3−4月に降雪が見られる。冬眠から目覚めたマムシには注意が必要。
梅雨期前後は雷雨が多く、落雷に注意。沢筋には山ヒルが生息。
初雪は11月下旬以降。秋が最も降水量が多い。黒々した奇岩に映える紅葉は11月上旬が最盛期。
30mのクサリ場(大のぞきとキレット間) (1987.
7.25)
下山後の楽しみ方:
裏妙義側(国民宿舎)への下山をお勧めする。
●裏妙義 中木川、妙義湖上流に国民宿舎:裏妙義がある。 宿泊、立ち寄り入浴も可能である。
●妙義神社周辺 @妙義町立ふるさと美術館 高台にあり、表妙義の展望が良い。 (駐車場にコスモス畑がある:右写真)
A妙義ふれあいプラザ:もみじの湯
筆頭岩(2001.10.14)
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